11/4に 第30回ZEALOT勉強会 を実施しました。
テーマは、「Private Blockchain」について
9月に開催されました第28回勉強会は、ブロックチェーンの概要についての説明でしたが、今回は パブリック型・プライベート型・コンソーシアム型 それぞれのブロックチェーンの特徴を比較して説明いただきました。
Bitcoinなど仮想通貨で使われるブロックチェーンはパブリック型で、プライベート型・コンソーシアム型との大きな違いは、管理者がいなく、ネットワーク参加とデータアクセスに制限がないことがあります。
プライベート型は、ブロックチェーンのメリットである耐改竄性がありつつ ネットワークへの参加者を許可制にしアクセスできるデータにも制限が可能で、トランザクションがパブリック型より速い利点があります。
コンソーシアム型は、プライベート型の特徴を持ちつつ管理者が複数であるという特徴があります。
このコンソーシアム型のブロックチェーンを利用したサービスとして、地方の薬局の在庫を管理した成功例を説明いただきました。説明の中で特定の企業ではなく特定の業界において、みんなで横のつながりを持つような仕組みから「業界ブロックチェーン」と言えるとの表現がありましたが、コンソーシアム型をイメージするのにわかりやすいと思いました。
勉強会の後半では、どのようなサービスが考えられるか参加者が意見を出し合いました。内容の一部を以下に箇条書きで残します。
- 資産管理のアプリ (e.g. 図書館ごとをつなぐ在庫管理アプリ)
- 耐改竄性が強いことが強みから、行政系のサービスを全てコンソーシアムで作って欲しい
- 引越し時とか役所への申請作業などに利用
- 土地の登記簿
- 中古車の売買(固有情報を扱うのにブロックチェーンは良い)
- 社会的インフラに良さそう
- ISMSの仕組みをブロックチェーンで管理したい
- 投票・選挙への利用
- チケット販売・転売
かなり盛り上がり、多くの意見・ブロックチェーンの利用案が出ました。別で時間をとってブロックチェーンを利用したサービスを考えるためのブレインストーミング会をやりましょうという話が出たぐらいです。とてもためになる楽しい勉強会でした。
毎年ブロックチェーンEXPOなど開催されてますが、展示を見るとまだまだブロックチェーンを使ったサービスとしては黎明期にもなってないそうです。 サービスとしてもいろいろ考えられそうですし、ブロックチェーンの機能もどんどん進歩していくと思うので楽しみですね。